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ケース1 夫との関わり(40代女性) この方のことは、不思議に記憶に残っていますのでご紹介します。 というのも過去生が、けっこう高貴な人だったからです。はっきり言って、ふつうは普通の人なんです。今だって王子様や王女様より、サラリーマンの方が圧倒的に多いでしょ。要は人生において、魂が何を学ぶかということが大事なんです。 閑話休題 彼女はタイの王室の王女でした。そして、修行中の僧と恋に落ちてしまうのです。二人で手に手を取って国のはずれの貧しい村で住むことになります。でも、彼女たちは、貧しくはありましたが、とても幸せでした。 そして、彼女は身につけていた物をお金に換えながら、それを自分たちだけが使うのではなく、村の人々にも分け与えたのです。そこまで話したとき、彼女はポロポロ泣き始めました。彼女が泣きながら語ってくれたのは・・・・・ 現在の夫とは実は再婚で、前の主人はとてもお金持ちだったけど、家庭の中が冷たく心が通い合わず安らぎがなかった。今の主人とは決して裕福ではないが毎日が幸せで楽しい。 そして、二人ともタイ料理が大好きなんです。・・・・ 最後の方は大泣きをされました。少し落ち着いてから、お話を伺うと彼女はやはりこれからボランティアなどを考えておられるようでした。 どうぞ、末永くお幸せに・・・・・ |
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ケース2 ペットとの関わり(40代女性) このケースも、とても不思議なものでした。 彼女は、僕の所にいらした2ケ月ほど前に、ペットのネコ(A)を亡くされたとのことで、そのペットとの関わりを、リーディングしてほしいとのことでした。彼女の悲しみは、とても深いものでした。そのネコは、彼女と共に7年間を過ごし、ある日彼女が、外出先から戻るのを待ってから死んだそうです。 これは、私としても初めてのことでした。なぜなら、今まで、人以外の動物の、リーディングなどしたことがなかったのです。少し、不安を感じながら始めてみると、彼女の過去生よりも、現世での若い頃に、そのネコ(A)との、かかわりがあるように見受けられました。 そのことを、彼女に告げると、彼女の若い頃、可愛がっていたネコ(B)を、住まいの関係でどうしても飼うことが無理になり、泣く泣く、遠く九州のご実家に、預けたことがあったそうです。そのネコ(B)が死んでから、数年後に今回のネコ(A)と、出会ったのだそうです。 そして、やはりその2匹のネコは、姿形、しぐさ、表情がとても似ているのだそうです。「ネコ(A)は、前、ネコ(B)だったとき、大好きだったあなたと一緒に、最後まで暮らせなかったから、今回また、あなたのそばに来たんだね。きっと、あなたの過去生でも一緒にいたし、今度もまた、しばらくしたら、生まれ変わって、ひょっこり、あなたのそばにやってくるよ。」と、私が彼女にいうと、彼女は、涙をこぼしながらも、ニッコリ笑ってネコ(A)のことを話してくれました。 そのネコ(A)は、7年前のある日、ひょっこりやってきてから、毎日、姿を見せるようになり、彼女の元で暮らすようになりました。ちょうど、その時、普段はとても仲の良いご主人と、かつてなかったほどの、けんか状態だったそうです。でも、ネコのおかげで、自然に仲直りができたそうです。 それ以来、ネコはずっと彼女の味方で、二人が少し、言い合いを始めると二人の真ん中に入ってきてご主人の顔を見ながら、心配そうに「ニャ〜」と、鳴くのだそうです。ご主人が「大丈夫。怒ってないよ。」と言うと、安心したかのように離れていったそうです。 また、ある時は、夜勤帰りのご主人が、疲れて鍋を火にかけたまま寝てしまったときには、ご主人の耳元で、ご主人が起きるまで鳴き続けたそうです。帰宅した彼女は、焦げ臭くなった事情を聞いて、ご主人ではなく、ネコにマグロの刺身を、ご馳走したそうです。 彼女の、お話を聞いて、こちらの涙腺まで、ゆるくなってしまうことが、何度もありました。最後に彼女は、とても素敵な笑顔で聖龍庵を後にされました。 とても愛されたネコと人とのお話でした。 |
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ケース3 (いつか分かり合える父と娘) |
これは、少し前にあったお話しです。 イタリアから電話でご依頼を受けて、観たものです。 電話は第三者の日本人の方からで、あるイタリア人の父と 娘さんの関係を観て欲しいと彼たちの名前と生年月日だけが メールで送られてきました。 リーディングを始めると、どうやら彼たちは遠くローマ時代に暮らしたことがあるようでした。その当時も父は父として、そして現在の娘はその息子として父子関係を、ローマに属さない都市国家の一つで暮らしていました。彼らは生活を楽しむ市民として、また時にはお互いに尊敬し合う戦士としてすごしていたようです。 しかし、ある時、彼らの国はローマによって侵略され二人は奴隷となりそれぞれが別々の主人のもとへと送り込まれます。父親はローマに着いたとき大声でローマ皇帝を侮辱したため焼けた鉛で喉をつぶされます。息子の方は逞しさをおそれた主人が従順になるようにと、その両目を潰してしまいます。 何年かの年月が過ぎ二人が再会した場所は奴隷同士が戦う闘技場のなかでした。ふたりはこれから戦わさせられるのです。目の見えない息子には剣が握らされ、声を失った父親には動くたびに音がしてしまう足枷が嵌められています。 父親は相手が息子だと判るのですが声を出すことが出来ません。近づいていこうとしても、目の見えない息子は足枷の鳴る音の方に剣を振り回す為、そばに寄ることが出来ません。意を決した父親は自分の体が傷つけられるのも構わず、息子のそばに、鎖を引きずりながら駆け寄ります。父親が息子を抱きしめた瞬間、息子の剣が父親の体を貫いてしまいます。 しかし、皮膚と皮膚が触れ合ったその瞬間、息子は相手が誰であったかが判ったのです。父親の体を抱き見えなくなった目から涙を流します。もちろん父親も、息を引き取る瞬間まで息子との再会と無事を喜び声にならない声をあげます。 父親は全てを許し、息子の腕の中で、微笑みながら息を引き取りました。一人残された息子は、その後、何があろうと自分の、心の中の信仰と父の面影のなかで暮らしていきます。 後で聞いたところによると、現在父親は咽頭ガンで声が出ない状況にあり、娘さんの方は精神的なもので周りが見えないような状態になっているそうです。 過去生でそうなったように、今生でも必ず分かり合える日が来ることを心から願っております。 |